もうすぐ2019年も終わりに近づいてきました。
個人事業主の方だと、年が明けたら待っているのは確定申告ですね。
今回は年間の実績がほとんど出ている12月の今だからこそ、いくらの利益になって、どのくらい税金が出るのかを予測することを強くオススメします。
「こんな多くの税金払えない」をなくす
1月以後の確定申告の時期になってから、税理士に決算・申告作業を依頼してきて、実際計算してみると●●円の税金が出ますと伝えると、「こんなに税金払えないからなんとかして」と言われてしまうのは、よくある話です。
しかし、1月に入ってから税金を安くするといってもできることは限られるもの。
プライベートの経費を入れようものなら脱税ですし、仮に税務調査でそれがバレてしまったら、更に大きなペナルティを払わなければなりません。
1年間営業活動したあと、税金がどのくらい出るのかを予測せずに確定申告の時期に突入するのは危険です。
後々慌てないためにも、12月中にはどのくらい利益が出て、どのくらい税金が出るのかをある程度予測しておく必要があります。
12月中に予測できていれば、12月31日まで時間があるうちに決算対策として税金を安くする方法はあります。
12月中に利益予想・税金予想するメリット
3月に払う税金を安くすることができる
一番のメリットは支払う税金をコントロールすることができることです。
翌年1月になってしまうと、お金を動かすことができなくなってしまいますからできる節税対策というのはほぼなくなってしまいます。
しかし、まだ12月中であれば、お金を動かすことができますので、できる方法というのは色々とあります。
例えば、月払いで払っている家賃や定期購読書籍などを年払い契約にしたり(1度しか使えませんが)、小規模企業共済やiDeCoに加入したりすることによって、税金を抑えることが可能となります。
資金繰り計画を立てることができる
現金商売の方はあまり考慮しなくても大丈夫ですが、売ってからの入金が翌月や翌々月の方だと、常に資金繰りに気を付けなければなりません。
利益予想や税金予想をすることによって、3月に出ていく税金の予測を立てることができます。
それに備えてどこまでお金を使っていけるのか、というプランを練ることができるようになります。
心構えができる
精神的なメリットもあります。
なーんも予測せず、税理士に丸投げしてしまうと、いつ申告書が出来上がって、いくら納税額になるのか、その時期がはっきりしません。
税理士も確定申告時期は繁忙期のため、早めにお伝えしようとしても中々そうもいかないのが現状です。
最悪の場合には、「来週中には、●●万円の税金を払ってください」みたいなことにもなってしまいます。そこで、「こんなに払えないから、何とかしてくれ」みたいな話になってしまうんですね。。
それが嫌だと考えている方は、自分で利益予想・税金予想をするか、プロと顧問契約をして、帳簿を定期的に見てもらって、利益予想・税金予想・節税対策をしてもらった方がいいと思います。
まずはきっちり記帳(帳簿をつける)しておくことが肝心
クラウド会計を活用して定期的に帳簿をつけよう
12月時点で利益予想・税金予想ができるようにするためには、まずは普段から帳簿をつけておくことが肝心です。
1年間まーったく、ほったらかしでいくら利益が出ているのかが分からない、という人は、定期的にきちんと帳簿をつけることから始めましょう。
今はクラウド会計という便利なものがあります。
個人的にオススメしているのはマネーフォワードです。
預金口座やクレジットカードのデータがオンラインで連携できるので、かんたんに(といってもある程度簿記の知識は必要ですが)帳簿をつけることができます。
飲食業など現金商売の方でも、Airレジなど、レジ機能とそのデータをクラウド会計に連携できる機能がついている商品もありますので、(しかもAirレジは無料で導入可能)、うまく活用すればほとんどリアルタイムで収支の状況が分かるようになります。
どのくらいの頻度で帳簿をつけるべきか
どのくらいの頻度で帳簿をつけておくべきかは、毎日のルーティンワークにしてもらうのがベストですが、中々それも難しいもの。
私自身は週に2回をメドに自分の帳簿をつけています。できれば、週に1度は帳簿をつけるべきだと思います。
というのも、レシートが貯まってくると、ヤル気が失せてしまいますし、そもそも何のレシートだっけ??誰と食べた食事代だっけ??という具合に、レシートを見ても使用目的が分からなくなってしまいます。
そして、分からないから中々帳簿も捗らない→思い出すだけでも一苦労→やるのメンドクサイなんて悪循環に。。
週1度くらいの頻度で普段から帳簿を付けるクセをつけていればレシートを見ても思い出すことができるでしょう。
税理士に入力を任せるのはアリ?
自分で帳簿をつけるのメンドクサイから全部税理士にやってもらう。
という考えの方もいらっしゃいますが、個人的にはオススメはしていません。
税理士に任せてしまうと、出来上がった試算表なり決算書なり、総額しか把握しなくなってしまうからです。
総額しか把握しないということは、科目の一つ一つの金額までは時間をかけてチェックすることもなくなってしまうため、感覚が鈍ります。
なので、あくまでも自分の経理は、自分で行うことを推奨しています。
オススメのクラウド会計は?
先ほどのマネーフォワードを推奨したのも理由があって、クラウド会計には、マネーフォワードの他にも「freee」があります。
「freee」だと登録ボタンを押さなくても自動で登録までやってもらえますが、「マネーフォワード」だと「登録ボタン」にて登録作業が必要になります。
一見、freeeの方が手軽では?とも思えるかもしれませんが、マネーフォワードの「登録ボタン」を押す作業中に、連携されたデータとレシートを見て、もう一度支出の内容やその意義・効果があるのかなど振り返ってもらうことが大切だと考えています。
他にも、安いプランでも請求書作成機能がついていたり、スマホアプリで経費登録ができたりとメリットがあるので、マネーフォワードを推奨しています。
まとめ
今回は12月中に利益予想と税金予想をしておく重要性について書いてみました。
経理を雇わずに営業している方はぜひこの時期に年間の数字を振り返ってみてください。
そして税金予測が難しいようなら、プロである税理士に早めに相談することをオススメします。
【編集後記】
4歳の娘が水泳を習い始めて2か月ほど経つのですが、初めてのテストで「水中歩行」の合格として、ワッペンをもらえました。
私も小さい頃習っていましたが、水泳帽にいっぱい貼っていくのがうれしいんですよね。
にまーっと笑って喜んでいる気持ちが良く分かりました。
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